E2.2.07.07 誠忠義士伝起源 三十八 高野武蔵守師直

絵師:歌川国芳
出版:弘化4年(1847
判型:大判錦絵51枚揃のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0340-38

 シリーズ第38図と第39図は、「誠忠義士伝起源」としてそれぞれ師直と判官を描いている。この2図は、右に師直、左に判官を並べて続絵のように見ることもできる。そのとき、刃傷の直前、2人がにらみ合う場面になる。

 師直は、茶の長裃に烏帽子を着けた姿で、罵詈雑言を浴びせかけた判官の怒りの表情に怖じ気づいて身を引きながらも、なお侮辱の言葉を浴びせるところであろうか。