E2.2.06 暦応年中塩冶判官家士四十七騎怨敵高野師直夜討之図

絵師:歌川国芳
出版:天保(1830~44)後期
判型:大判錦絵3枚続
所蔵:赤穂義士会
作品番号:AkoGA-G0023-01
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 大判3枚続のワイド画面いっぱいに、義士たちが師直邸に討ち入って戦闘する様が描かれている。右下には、陣太鼓を打ち鳴らして同志たちを鼓舞する由良之助の姿が見える。特徴的なのは、広大な邸内の池泉に架けられた渡り廊下で、他の義士討入り図には見られない構図になっている。

 なお、標題の「暦応年中」は、南北朝時代、北朝方で用いられた元号で、おおむね合致する西暦を示せば1338~42年である。『仮名手本忠臣蔵』創作上の時代設定である。