E2.1.1.10 仮名手本忠臣蔵 十段目

絵師:歌川国芳
出版:安政元年(1854)
判型:横大判錦絵12枚揃のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0036-10

 天川屋見世の場面。かつて塩冶家に出入りしたこともある堺の商人天川屋義平は、由良之助から討入り武器の調達を頼まれている。この密事が外へ漏れないように、奉公人に暇を出し、女房おそのも実家へ帰し、一子由松と丁稚伊吾の3人で暮らしている。図は、駄々をこねる由松を伊吾が人形であやすのを義平が見守っているところで、門口の外からは御高(おこ)祖(そ)頭巾をかぶったおそのが中の様子をうかがっている。