E2.1.1.09 仮名手本忠臣蔵 九段目

絵師:歌川国芳
出版:安政元年(1854)
判型:横大判錦絵12枚揃のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0036-09

 九段目は山科の大星閑居。嫁入りを断られた戸無瀬と小浪が死のうとするところへ、虚無僧姿の本蔵が現れる。故意に憎らしく大星父子をののしる本蔵に力弥が槍で突きかかる場面である。実際の舞台では由良之助は姿を見せないが、本図では左端、襖の陰から由良之助が事の成り行きを見守っている。