E2.1.1.07 仮名手本忠臣蔵 七段目

絵師:歌川国芳
出版:安政元年(1854)
判型:横大判錦絵12枚揃のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0036-07

 本図では七段目の幕切れが描かれている。妹おかるから密書盗み読みと由良之助の身請け話を聞いた平右衛門は、由良之助の魂胆を見抜き、それならば自らの手でおかるを殺して仇討ちの盟約に加えてもらおうとする。おかるも父と勘平の死を知らされ、兄に斬られる覚悟をする。平右衛門の忠義の心を見届けた由良之助は、平右衛門に討入りの供を許し、おかるには縁の下に隠れている九太夫を刀で突かせ、亡き勘平に代る手柄とする。図は、平右衛門が縁の下から九太夫を引きずり出すところである。