D7.3 道外浄瑠璃尽 仮名手本忠臣蔵 七段目

絵師:歌川国芳
出版:安政2年(1855)
判型:横中判錦絵揃物のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0152  

 「道外浄瑠璃尽(どうけじょうるりづくし)」は浄瑠璃芝居をパロディ化した横中判のシリーズ。本図は、『仮名手本忠臣蔵』七段目の、密書を盗み読んだおかるを由良之助が身請けするといって梯子をかけて階下に降りさせる場面を滑稽化している。すなわち、おかるが降りていた梯子がはずれて由良之助の上に倒れかかり、その拍子に縁先の手水鉢がころんでいる。床下に潜んでいた九太夫が驚いて身を乗り出している。