絵師:勝川春扇
出版:文化期(1804~18)
判型:横間判錦絵11枚揃のうち
所蔵::赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0016-11
「浮絵」によって『忠臣蔵』全11段を11枚に描く揃物の最終図。街路の両側に武家屋敷の長大な塀が遠近法によって描かれ、塀の内側には広大な屋敷地が広がっていることが示唆されている。師直邸は左側の屋敷である。十一段目といえば、多くの場合討入り戦闘シーンや師直討取りを描くが、本図では由良之助の合図で門を大槌で打ち破り、塀に梯子をかけてまさに乱入しようとするところが描かれている。