D4.4 (見立忠臣蔵 七段目)

絵師:礒田湖龍斎
出版:安永(1772~81)初期
判型:柱絵判錦絵
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0139 

 『忠臣蔵』七段目に見立てた作品。階上・階下・そして床下と3人の男女が上下に配される構図は、まさに1と同じ。大星由良之助に当たる女性が縁先で釣燈籠の明かりで手紙を読み、階上の男(おかるに相当)が毛抜きで身づくろいするふりをして手鏡で手紙を盗み読んでいる。床下に潜んでいる奴(斧九太夫に相当)が女の読む文ではなく着物の中をのぞいている。