D4.3 七段目 おかる・由良之介

絵師:百川子興
出版:寛政(1789~1801)後期
判型:柱絵判錦絵
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0003  

 柱絵の作品。『仮名手本忠臣蔵』七段目の一こまを描くが、この場面は密書を盗み読むところではなく、その直後。おかるが落とした簪の音で秘密を知られたことを悟った由良之助が、おかるに身請け話をもちかけ、梯子で階下へ降りさせる場面。扇で口元を隠した由良之助に、その内に秘めた真意のあることがうかがえる。