絵師:歌川豊国〈3〉
出版:弘化4年(1847)
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0074
3代豊国は、役者の大首絵を鏡に映して描くという趣向を国貞と号した頃からしばしば用いている。本図は、「今昔忠孝家賀見」と題して弘化~嘉永期(1844~54)に板行されたシリーズの1枚で、他には4代目中村歌右衛門の工藤祐経、4代目尾上梅幸の大磯のとらなどがある。
図は「落人」の早野勘平で、役者は8代目市川団十郎。弘化4年(1847)6月中村座の「忠臣列撰随筆蔵」に取材したものと考証されている。