D12.12 改良うつしゑ義士の討入

絵師:三宅半四郎
出版:明治42年(1909)
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0186
      
 写絵(うつしえ)は、幻灯機に挿入して投影することを意図したもので、絵をスライドさせると場面が変わったり、人物が動いているように描かれる。
 本図は、実際に投影が可能かどうかは不明だが、義士の討入りを幻灯機に挿入して投影する種板のように描いている。上から、師直邸の門を打ち破り、邸内に乱入、師直方と戦闘、そして炭小屋から師直を見出し討ち取るというように、人が動き場面が変わっていくように描かれている。