D12.11.01 忠臣蔵かげゑ
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絵師:三洋斎
出版:明治元年(1868)
判型:大判錦絵6枚揃のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0169-01~05
影絵遊びは、子どもから大人の宴席での余興まで盛んに行われた。今日でも、手でキツネやワシなどの影を作って遊んだ経験を持つ人は少なくないだろう。
浮世絵の影絵は、人物などの形を切り抜いて実際の影絵遊びに使うものと、影絵の趣向で描いたものの2種類があるが、ここに取り上げる三洋斎の「忠臣蔵かげゑ」は後者に属する。
このシリーズは『仮名手本忠臣蔵』各段の場面を影絵の趣向で表現したもの。大判の上下に2場面を描く二丁掛で、6枚揃だが、八段目・十一段目の1枚を欠いている。色数をおさえ、かつ人物などには薄墨が重ね摺られ、影絵のような効果を出している。また、各図中には人物名や人物の動作説明が書き込まれている。 -
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