絵師:春曙斎北頂
出版:文政7年(1824)
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂義士会
作品番号:AkoGA-G0002
文政7年(1824)3月に大坂・角の芝居で上演された『仮名手本忠臣蔵』の七段目に取材した作品。このとき大星由良之助を演じた3代目中村歌右衛門の舞台姿で、嫡男の力弥が届けた顔世御前からの密書を受け取る場面である。上部の余白には「うけとりし文箱の文の仮名手本 芸の手本となれる名人 掌成宝恵」の狂歌賛が書かれている。
作者は文政期に活躍した大坂の絵師春曙斎北頂で、目の下の膨らみなど顔の特徴をリアルに捉えて描いている。