C2.2.04 「新板忠臣蔵 七段目 おかる 斧九太夫」

絵師:国房
出版:天保4年(1833)~嘉永5年(1852)頃
判型:大判合羽摺
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP4061

 大判合羽摺の作品。『仮名手本忠臣蔵』七段目、祇園一力茶屋の縁先で由良之助が顔世からの密書をこっそりと読むのを、2階からおかる(2代目中村富十郎)が延べ鏡で、縁の下からは九太夫(初代片岡市蔵)が盗み読む場面である。本図の左に由良之助を描いた1枚が続くものと思われる。この配役での上演は確認できないので、役者見立絵の作例と考えられる。