B3-09 (義士銘々鑑)大石内蔵助良雄 寺坂吉右衛門信行 勝田新左衛門武尭 岡島八十右衛門常樹 松村三太夫高直

絵師:芳年
出版:明治2年(1869)
判型:大判錦絵(二丁掛)
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0252-01

 
 二丁掛の大判8枚の揃物で、裁断すると横中判16枚揃となる。二ッ巴紋を散らした額縁状の枠取りの中に、義士2~3人ずつを討入り姿で描く。明治の刊行ということで、義士全員がほぼ実名で、行年・役職・禄高・戒名・お預け先・辞世などを書き添えている。それぞれが討入りの身支度を整え、武具の確認をしたり、仇敵の屋敷の絵図面に見入るなどしている。討入りの装束は実録風である。

 本図の上段に大石内蔵助・寺坂吉右衛門の2人が描かれている。内蔵助は采配を携え床几に腰かけ、その前に吉右衛門が何事か指示を受けているのか両手をついて控えている。