B2-19-04 見立忠臣蔵 四段目 五段目 斧定九郎 市川団十郎 大星由良之助 坂東三津五郎

絵師:国貞〈1〉
出版:文政中期
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0069-02

 
 各段の主要な登場人物を1枚に2人ずつ、役者似顔の全身像で描く見立揃物の1枚。
 四段目が由良之助の3代目三津五郎、五段目が定九郎の7代目市川団十郎である。由良之助が右手で隠し持つのは、塩冶判官が切腹した九寸五分の短刀。判官から「この九寸五分は汝へ形見」と渡されたものである。また、定九郎が手にして数えているのは五十両の小判。お軽の親与一兵衛から奪い取り「五十両」と一言。いずれも、芝居のなかで台詞と共に印象的に使われる小道具である。なお、地面に転がるのは、与一兵衛が提げてきた提灯と定九郎が差してきた破れ傘である。.