B2-12-01 大星由良之助

絵師:豊国〈3〉
出版:嘉永2年(1849)
判型:大判錦絵3枚続
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0072-02(AkoRH-R0072-01~03)

  B2-12-01~03は、いずれも嘉永2年(1849)7月中村座『仮名手本忠臣蔵』(『歌舞伎年表』では『仮名手本拙書添』(ふでのかきぞえ)とある)の上演に取材している。四段目城明け渡しの場面。平穏な明け渡しに承服できず押し寄せた力弥以下若侍たちに対し、由良之助は判官形見の刀を取り出し、仇討ちの心底を示して鎮めるというくだり。塀の上からは山名次郎左衛門が顔を出して挑発している。描かれているのは、5代目長十郎の由良之助のほか、3代目岩井(くめ)三郎(さぶろう)の力弥、市川荒五郎の山名、3代目尾上新七の弥五郎である。