B2-03-01 忠臣蔵十二時ノ内 朝五ツ時 由良之助 河原崎三升 重太郎 中村翫雀

絵師:国周
出版:明治4年(1871)
判型:中判錦絵(横絵)
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0119-05

 
 B2-03-01~03は、いずれも9代目団十郎が7代目河原崎権之助を名乗っていたころの作品で、明治4年(1871)10月東京・守田座での『四十七刻忠箭計』(しじゅうしちこくちゅうやどけい)(河竹黙阿弥作)の初演の舞台に取材している。この芝居は、討入り当日の義士たちの動向を12時に書き分けた趣向の作品で、講談話を劇化した「南部坂」や高田郡三郎・小山田庄左衛門の話、小汐田又之丞の鳥目が娘の犠牲によって平癒する話などが盛り込まれている。

 本図は、「朝五ッ時 泉岳寺会合の場」で、討入りを今宵に控えて義士らが会合し、師直邸絵図面を見ながら討入り手筈を打ち合わせる場面。権之助の由良之助と3代目中村翫雀の重太郎が描かれている。