B1-14 忠臣蔵 十段目

絵師:国芳
出版:嘉永2年(1849)
判型:大判錦絵3枚続
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0098-01~03

 嘉永2年(1849)7月江戸・中村座の舞台に取材した作品。捕手(実は義士らの扮装)に囲まれながらも武器調達のことを白状せず、義侠心(ぎきょうしん)を示した天川屋義平(2代目市川九蔵)に対し、長持の中から現れた由良之助(5代目沢村長十郎)が疑ったことを詫びる場面と、門口のところでおその(4代目尾上梅幸)が覆面(ふくめん)の男(これも実は義士)に襲われ髪を切られる場面の、やや時間差のある2場面が描かれている。