A6-09 義士夜討引取之図

絵師:広重〈2〉(重宣)
出版:嘉永4年(1851)~嘉永5年(1852)
判型:大判錦絵3枚続
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0224-01~03

二代広重が重宣と名乗っていた頃の作。両国橋を渡って亡君菩提所へ引き揚げていく義士たちの行く手に、馬上に槍を携えた旗本服部逸郎が立ちはだかって事情を問い質すという場面。3枚続のワイド画面からなおもはみ出すように、右から左へと大きく描かれた両国橋がみごと。また、弧を描く橋と人の流れの描写が、直線的な橋脚列の描写と対照的でおもしろい。