A3-01b 忠臣蔵 十一段上

絵師:国貞〈1〉
出版:文化7年(1810)頃
判型:中判錦絵
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP4538

『忠臣蔵』各段を描く中判の揃物の1枚と思われるが、他の図は今のところ確認されていない。本図には「十一段目上」とあるので、十一段目を2図描いた12枚のシリーズと考えられる。

門を大槌で打ち破り、梯子をかけて屋根に上り、これから邸内へ乱入しようとするところ。がんどう提灯をかざす者がいること、屋根には雪が積もり、足元にも雪が消え残っていることから、寒い時期の夜の情景であることが察せられよう。