A3-02 浮絵忠臣蔵 十一段目

絵師:春翁
出版:文化年間
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0016-11

「浮絵」によって『忠臣蔵』全十一段を11枚に描いた揃物。二段目・五段目・七段目・九段目では、1枚に複数の場面を取り込んでいる。初段では鶴ヶ岡八幡宮社頭を斜め前方から、十段目では長持上に立つ天川屋義平を捕手が囲む様を斜め後方からそれぞれ描く構図が印象的である。また、三段目では実景を写したような城郭を背景に描き、十一段目も普通討入り戦闘の場面か師直討取りを描くところを、門を打ち破り、塀に梯子をかけてまさに乱入しようとする場面を描いている点にも特徴がある。