A5-17 忠臣蔵 十一段目
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絵師:豊国〈3〉
出版:安政1年(1854)
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0034-11年玉の印を散らした枠取りの中に『仮名手本忠臣蔵』 各段の場面を描く12枚の揃物。三代豊国晩年の作で、場面取りは従来多く描かれてきたところを踏襲し、描写も硬く典型化しているが、濃彩の摺りが美しい。
本図を含むシリーズ12枚は、嘉永7年(安政元年、1854)5月に中村座と市村座でそれぞれ『仮名手本忠臣蔵が上演されたのに取材した役者芝居絵であるが、物語絵としても見ることのできる構図となっている。ただし、中村座は十段目まで市村座は七段目までの上演であったので、十一段目の本図は見立ということになる。描かれるのは、もはやお決まりの師直討取りの場面。師直は十一代目守田勘弥、由良之助は八代目市川團十郎。