A5-16 仮名手本忠臣蔵 十一段目

絵師:国芳
出版:安政1年(1854)
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0036-11

雁木模様で囲んだ枠の中に『仮名手本忠臣蔵』全段の主要な場面を12枚に描いている。常套的な場面設定がなされているが、実景を写したかのような背景の中に人物を違和感なく描き込んだところに国芳のうまさがある。十一段目は戦闘シーンではなく、炭小屋から見出した師直を取り囲み、覚悟を迫る場面が採られている。