2009年6月30日

第54回 GCOEセミナー

1.「中近世移行期における京都西陣道路網の変遷」
The Change of Road Network in Nishijin of Kyoto between Medieval Period and Early Modern

講師:本多 健一(RA2 / 歴史地理情報班 / 立命館大学大学院文学研究科・D2)

 2.「ネット時代における地理空間情報の新展開」
New Development of Geographic Spatial Information in the Internet Age

講師:瀬戸 寿一 (RA1 / 歴史地理情報班 / 立命館大学大学院文学研究科・D1)

3.「20世紀京都における居住地域構造の変遷」
Spatial Changes of Residential Characteristics in 20th-Century Kyoto

講師:桐村喬 (RA3 / 歴史地理情報班 / 立命館大学大学院文学研究科・D3)


 日時:2009年6月30日(火) 18:00〜19:30(6限)
場所:【衣笠】立命館大学アート・リサーチセンター 多目的ルーム
【BKC】インターネット(Power Live)をご利用ください。
参加無料(予約不要)

※一般の方もインターネットでセミナーにご参加いただけます。
※インターネットでの参加を希望される方は、okmt-t■fc.ritsumei.ac.jp(■を@に置き換えてください)まで、その旨ご連絡ください(担当、岡本)。
※本拠点研究メンバーですでにID、PWをお持ちの方は連絡は不要です。
※配布資料は開催当日午後より下記のURLからご覧いただけます(期間限定)。
https://www.arc.ritsumei.ac.jp/dhjac/ppt2009/haihusiryo-index.html

【要旨】

1.本多健一「中近世移行期における京都西陣道路網の変」

  京都上京の西陣地域においては、南北に走る大宮通近辺を境界にして、東西で道路網や町の形態に大きな相違がある。一方で中世以前のこれら地域には、平安京条坊制を基礎として、ほぼ一様の格子状道路網があったことが先行研究で指摘されている。そこで本報告では、これまで明らかにされてこなかった、中近世移行時期における、中世以前の道路網の変容過程を、古文書や古絵図などから解明する。また、あわせて日本文化DHで進行中のバーチャル京都プロジェクトなどへ提供する基礎データ作成を目的とする。

2.瀬戸 寿一「ネット時代における地理空間情報の新展開」

  1980年代後半以降の「GIS革命」や1990年代以降の情報通信技術の発展に伴い、デジタル化された地理空間情報の取得・発信がWebGISを中心として本格的になりつつある。近年ではGISの専門家/非専門家を問わず地理空間情報に接する機会が増え、インターネットを中心にさまざまな現象が起こっている。そこで本発表は、ネット時代における地理空間情報の動向を概観し、今後の可能性や課題について検討したい。
 

3.桐村喬「20世紀京都における居住地域構造の変遷」

  本報告では、20世紀の京都市における居住地の面からみた都市構造の変遷を明らかにすることを目的とする。歴史地理情報研究班で収集している近現代の京都市内の町単位の小地域統計資料を用い、詳細な資料の残る20世紀初頭、中葉、21世紀初頭の3つの断面を中心とした分析を進める。また、3つの断面間の連続的な変化について検討するために、これら以外の時代の人口密度や増減率を算出する。このような手順によって、京都における約100年間の都市構造の変遷を、居住地という側面から描き出す

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 第54回 GCOEセミナー

このブログ記事に対するトラックバックURL: https://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/mt_gcoe/mt-tb.cgi/2480

コメントする