2008年11月 4日

第34回 GCOEセミナー

 ゲスト・スピーカーをお迎えしての特別セミナーになります。

 「デジタル化以前に考えなければならないこと -人文科学は何に基づいて研究するのか-」
Matters to Contemplate Prior to Digitization : What is the Foundation of Research in the Humanities

講師:明星 聖子 (埼玉大学)  

※発表の要旨は「続きを読む」をご覧ください。

企画:楠井 清文 (PD / 日本文化研究班)
 
日時:2008年11月4日(火) 18:00~19:30(6限)
場所:【衣笠】立命館大学アート・リサーチセンター 多目的ルーム
【BKC】インターネット(Power Live)をご利用ください。
参加無料(予約不要)

※一般の方もインターネットでセミナーにご参加いただけます。
※インターネットでの参加を希望される方は、nyoshi■fc.ritsumei.ac.jp(■を@に置き換えてください)まで、その旨ご連絡ください(担当、西川)。
※本拠点研究メンバーですでにID、PWをお持ちの方は連絡は不要です。

※配布資料は開催当日午後より下記のURLからご覧いただけます(期間限定)。
 http://www.arc.ritsumei.ac.jp/dhjac/ppt/haihusiryo-index.html

 

【要 旨】
明星聖子「デジタル化以前に考えなければならないこと -人文科学は何に基づいて研究するのか-」
 人文科学研究資料のデジタル化という問題が、よく議論されています。私の研究も、その動向の一翼を担うものとして世間的には理解されているかと思います。たしかにそうなのですが、しかし、そこでの議論の中心的な流れと、最近の私の探求の方向性は、ある意味逆になってしまったのではないか、と自分では感じています。なるほど、少し前までは私も、全集としてのデジタルアーカイブあるいはインターネットを利用したコラボレーションシステムといった大がかりな構築に関わる言葉を口にしていました。ところが、本当に自分がほしいデジタルのデータとはどういうものか、それを繰り返し掘り下げ、そもそもこの問題に関わり始めた動機は何かという原点に立ち戻って問い直したとき、本来私が取り組むべき課題の地平がようやく見えてきたのです。それは一見、デジタルやコンピュータとはまったく縁のない事柄が並ぶ世界です。しかし、そこにしっかり身を置いて、自らの研究手法を見直し、自らの本当のニーズを吟味し始めてやっと、少なくとも自分の研究に役立つシンプルな小さなツールを、いま設計・開発できているのも事実です。その地平とは何か-。今回のセミナーでは、トライ・アンド・エラーだらけの私のこれまでの道のりを紹介しながら、現段階で、文学研究者として自分なりにこの問題へどう寄与していくかについて考えているところを、お伝えできればと思います。
 

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