2008年7月 8日

第26回 GCOEセミナー

1.「資本主義経済導入期の京都における地代と土地利用 -GISを用いた土地利用1筆水準でのチューネンモデルの再検討-」
Land Rent and Land Use in Early Modern Kyoto: Re Examining of Thünen Rent Theory, Using GIS

講師:近藤 暁夫 (RA / 歴史地理情報研究班 / 立命館大学大学院文学研究科D4)

2.「京都の祇園祭をめぐる新町通の景観復原」
Streetscape Restoration of One of the main communities in the Old Town of Kyoto surrounding the Gion festival

講師:戸所 泰子 (RA / 歴史地理情報研究班 / 立命館大学大学院文学研究科D4)
 
日時:2008年7月8日(火) 18:00~19:30(6限)
場所:【衣笠】立命館大学アート・リサーチセンター 多目的ルーム
【BKC】立命館大学情報理工学部メディア情報学科会議室(予定)
参加無料(予約不要)
※BKC会場は遠隔講義システムによる参加になります。

※インターネットでセミナーにご参加いただけます。
※インターネットでの参加を希望される方は、nyoshi■fc.ritsumei.ac.jp(■を@に置き換えてください)まで、その旨ご連絡ください(担当、西川)。
※本拠点研究メンバーですでにID、PWをお持ちの方は連絡は不要です。

 


【要 旨】
1.近藤 暁夫「資本主義経済導入期の京都における地代と土地利用 -GISを用いた土地利用1筆水準でのチューネンモデルの再検討-」
 GISでは、複数のデータソースを地理情報という共通の属性を用いて統合することができる。GIS上に統合されることで、資料のデジタル化による等差級数的なデータ量の増大は、等比級数的な分析水準の向上へと昇華する。
 本報告では、20世紀初頭の京都市における土地一筆単位での面積と地代のデータに、商工業的土地利用とその生産額のデータを新たに付け加えることで、従来は困難であった土地一筆単位での地代‐土地利用モデルの検証が可能となることを示して、デジタルデータ化された歴史資料をGISを用いて統合する意義を説明したい。

2.戸所泰子「京都の祇園祭をめぐる新町通の景観復原」
 本研究では、日本三大祭の1つである京都の祇園祭を題材に、歴史的市街地の景観復原を試みる。主な対象とする新町通には、祇園祭の山鉾町と呼ばれる町内組織がある。山鉾町は、16世紀頃に成立したと言われ、祇園祭の復興や保存だけでなく京都の伝統産業の中心としての役割も果たしている。文献によると、9世紀後半の祇園祭の開始から山鉾町の成立、そして現在に至るまで、祭りの形態や祭に伴う都市の様相は、多様な変化を遂げている。そこで本研究では、収集可能な歴史資料による視覚的な景観復原を行うことで、多様なデータの重ね合わせによる景観復原ツールとしての歴史GISの有効性を検討する。

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