A0-01 新板信田会稽夜討

絵師:(鳥居派)
出版:宝永8年(1711)
判型:大々判丹絵
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcSP02-0051

鳥居派様式の役者見立絵で、赤穂浪士の吉良邸討入りを「信田」の敵討ちに仮託して描いており、宝永8年(1711)ごろの作品と推定されている。門を打ち破るなどして邸内に乱入し、戦闘する様子が描かれ、左上には炭小屋から見出した仇敵を討ち取ろうとする場面も見える。まさに赤穂浪士の討入りを想起させる図様となっている。役者は、衣服に描き込まれている紋所から判断され、4代目市村竹之丞、中村伝九郎、大谷広右衛門、2代目市川團十郎、市川團蔵らすべて江戸の役者で、仇敵には実悪の第一人者山中平九郎で描かれている。