E1.1.7.07 忠臣蔵 七段め

絵師:歌川広重〈1〉
出版:嘉永2~5年(1849~52)
判型:横中判錦絵12枚揃のうち
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP1754

 七段目、一力茶屋の場。顔世御前からの密書を持参した大星力弥が、ひそかに門の外に控えてそれを由良之助に渡している。二人は親子なので、同じ二つ巴紋の羽織を着ている。先ほどまで斧九太夫に見せていた放埒の様とは打って変わって真顔となった由良之助である。後ろの座敷には料理が未だ片付けられず置かれたまま。身を慎むべき亡君の逮夜であるにもかかわらず、九太夫が由良之助に食べることを強いた鮹肴の載る膳であろう。