D9.3 見立十一段 加古川本蔵ンの御姿

絵師:歌川芳藤
出版:嘉永2~3年(1849~50)
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0163
    
 寄せ絵の作例。虚無僧姿の加古川本蔵を千手観音の本体に見立て、光背や台座、持(じ)物(もつ)に『忠臣蔵』の小道具を当てはめたもの。台座は十段目で天川屋義平がどっかと座る長持、光背は定九郎のボロボロの蛇の目傘、持物には一番槍、討入りの兜頭巾、松の枝、判官形見の短刀、連判状、新田義貞の兜、縞の財布、蛸の足などが描かれている。「本尊」と「本蔵ン」かけた標題もおもしろい。

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