D9.1 忠臣蔵見立人形

絵師:歌川貞房
出版:弘化3年~嘉永元年(1846~48)
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0155
 
 『忠臣蔵』を題材にした寄せ絵の作例。寄せ絵は、はめ絵ともいい、多くの人や動物、物を寄せ集めて別の形に構成して描いたもので、歌川国芳の「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」などがよく知られている。
 本図は、『忠臣蔵』芝居の中で用いられる小道具を着物や髪飾りなどに寄せ集めて取り込んだ美人画になっている。髷(まげ)の部分に討入りの兜、一番槍や陣太鼓をかたどった簪(かんざし)、襟元(えりもと)に判官形見の短刀や蛸の足、袖口に縞(しま)の財布や長持などが描き込まれている。

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