絵師:歌川国芳
出版:弘化4年~嘉永3年(1847~50)
判型:大判錦絵(横中判二丁掛)揃物のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0149
『仮名手本忠臣蔵』の登場人物をガマに置き換えて描いたパロディもので、国芳得意の擬人絵の作例。大判の上下に一段ずつ配した全6枚揃のシリーズの1枚と目される。
上段は大序で、鶴ヶ岡八幡宮社頭で顔世に言い寄る師直を若狭之助が見とがめる場面。下段の二段目は、師直を討つ覚悟を吐露した若狭之助に、本蔵が庭の松の枝を切って同意する場面。ガマの顔は役者似顔になっている。師直と本蔵は4代目中村歌右衛門、顔世は4代目尾上梅幸、若狭之助は8代目市川団十郎である。