D12.07 新板忠臣蔵十二段つゞき

絵師:武田幾丸
出版:明治初期
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0168
   
 ものづくし絵の作例。大判の画面を3列4段の12のマス目に区切り、それぞれに『忠臣蔵』各段の場面を描いている。「大序」は鶴ヶ岡八幡宮社頭での師直と若狭之助の対立、「二だん目」は松切り、「三だん目」は殿中刃傷、「四だん目」は判官切腹、「五だん目」は与市兵衛を襲う定九郎、「六だん目」はおかるの乗った駕籠を押し留める勘平、「七だん目」はおかるを殺そうとする平右衛門と懐紙を投げて逃れるおかる、「八たん目」は戸無瀬・小浪の道行、「九だん目」は大星閑居の戸口で尺八を吹く本蔵、「十だん目」は義平が長持の上で男気を見せる場面、「十一だん目」は師直討取り、「十二だん目」は亡君墓前に焼香、とおなじみの名場面集である。