C3.4 「(仮名手本忠臣蔵十二段つゞき)第七段目」

絵師:歌川豊国〈3〉
出版:万延元年(1860)
判型:大判錦絵3枚続のうち
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0083-01

 『仮名手本忠臣蔵』七段目で、由良之助(8代目片岡仁左衛門)が密書を縁先で読むところを、階上からおかる(4代目尾上菊五郎)が延べ鏡に映して読み、縁の下から九太夫(初代中村鶴蔵)が盗み読むところである。幕末江戸の役者絵の大家3代歌川豊国の作で、江戸絵では七段目といえばこの密書盗み読みの場面が好んで描かれている。