C1.2.09 「斧定九郎 中村歌右衛門」

絵師:五蝶亭貞升
出版:天保9年(1838)
判型:大判錦絵組物
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP2200

 C1.2.08~10の3点はいずれも、天保9年(1838)正月、中の芝居での『仮名手本忠臣蔵』に出演した4代目中村歌右衛門を描いている。この上演は、歌右衛門江戸下りの御名残狂言で、歌右衛門は2月5日の上演最終日に江戸へ向けて出立している。

 09は五段目二ッ玉の場の定九郎で、猪と間違えて勘平に撃たれた直後の姿。背中からは鉄砲で撃たれたことを示す煙硝が立ちのぼり、口角からは血が流れている。

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