C1.2.26 「忠臣蔵 巻ノ五」

絵師:五粽亭広貞
出版:嘉永4年(1851)
判型:中判錦絵3枚続
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0331

 C1.2.24、C1.2.25と同じ舞台に取材した中判3枚続の作品。塩冶館の表門前、城を枕に討ち死にをと迫る力弥(2代目中村千之助)ら諸士を押しとどめる由良之助(4代目中村歌右衛門)・原郷右衛門(初代三枡梅舎)・小寺十内(5代目三枡他人)・失間重太郎(2代目三枡源之助)・大わし文吾(初代中村鷺助)を描いている。由良之助や郷右衛門らは塩冶の紋入りの提灯を掲げ、背景には城門や樹木がシルエットで表現されており、日暮れ時の情景であることが示されている。