B2-10-11 九段目 由良の介 片岡我童 力弥 沢村田之助

絵師:豊国〈3〉
出版:文久2年(1862)
判型:大判錦絵
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP4663

 
 文久2年(1862)3月の中村座の上演に取材した作品。二人の登場人物を半身像で組み合わせたシリーズ。本図は、九段目における虚無僧姿の由良之助(2代目片岡我童=8代目片岡仁左衛門)と力弥(3代目沢村田之助)の親子を描く。由良之助は、人目を忍んで堺に下るため、本蔵のつけてきた虚無僧の袈裟と編笠を身に、力弥には、嫁となる小浪と「心残りなきように」「ナ」と、一夜遅れて下るべしと告げて、出立して行く場面である。.