B2-10-08 大星由良之助 片岡仁左衛門 

絵師:国明
出版:文久2年(1862)
判型:大判錦絵3枚続
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP4488(arcUP4487~89)

 
 文久2年(1862)3月の中村座の上演に取材したもの。七段目において、梯子から降りてくるおかる(3代目沢村田之助)を、由良之助(8代目片岡仁左衛門)が下から屈んで注視する。若くして立女形(たておやま)に上り詰めた3代目田之助の若々しい色気と、「色ちゃり」の場らしい茶目っ気たっぷりのポーズの仁左衛門という組み合わせである。枝折戸の向こうには、おかるの兄で足軽の平右衛門(5代目坂東彦三郎)が二人を見つめているが、舞台展開としては、この場に居合せるわけではない。.