A6-10a 仮名手本忠臣蔵 大切

絵師:芳滝
出版:明治6年(1873)
判型:大判錦絵
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP2391

上方の絵師芳滝の作。『仮名手本忠臣蔵』各段場面を役者見立で描く12枚揃の「大切」で、両国橋引揚げの場面である。タテ位置の画面に、正面から見た両国橋の半分を描き、そこを義士たちが渡ってくるという構図。由良之助は5代目三枡大五郎、寺岡平右衛門は4代目嵐璃寛、菅谷三の丞は2代目實川延三郎、堀部安兵衛は5代目中村駒之助というように、義士の顔は役者似顔になっている。