A4-10b 仮名手本忠臣蔵 十一段目

絵師:貞秀
出版:天保後期(1836~1843)頃
判型:大判錦絵
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP1801

鳥瞰図の名手・貞秀による11枚揃のシリーズの最終図。本シリーズは水のある情景を描くという趣向で制作されているが、本図も、雪に覆われた広大な邸内での戦闘を描いているが、庭園の大半を占める池泉の青が目を引く。こうこうと照らす月の前を横切っていく雁の群れも印象的。画面下方には、炭小屋から見つけ出された師直と、兜頭巾を取って頭を下げる由良之助の姿が見える。