絵師:重春
出版:文化年間(1804~1817)
判型:中判錦絵
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcUP3040
柳川重信の忠臣蔵物はこのシリーズしか確認されていない。『仮名手本忠臣蔵』全十一段を小判12枚に描くもので、十一段目を本図とA5-03a(arcUP3041)の2図描いている。
本図は、師直邸内での戦闘シーンを描いている。画面手前の庭先では、刀を振り上げる敵方に槍で応戦する義士が描かれ、その向こう側、雨戸の倒れた隙間から邸内で戦う義士たちの姿が見えるという珍しい構図である。雨戸には義士たちが射かけたのであろう矢が刺さっている。