A4-15 仮名手本忠臣蔵 十一段目

絵師:豊国〈3〉
出版:弘化4年(1847)~嘉永5年(1852)
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂市教育委員会市史編さん室
作品番号:AkoCH-S0006-01

三代豊国が国貞時代の天保(1830~44)中、後期に「仮名手本忠臣蔵」各段をそれぞれ3枚続に描いたシリーズは、大序から十段目までの10組が刊行されたが、なぜか十一段目は描かれなかった。早稲田大学演劇博物館に残る下絵も十段目までである。本図はその欠を補うために描かれたものではなかろうか。炭小屋から見つけ出された師直を由良之助ら義士が取り囲み、同志に呼子の合図をする場面である。