A4-02 浮絵忠臣蔵十一段目

絵師:豊国〈1〉
出版:寛政前期
判型:間判錦絵
所蔵:赤穂市立歴史博物館
作品番号:AkoRH-R0006-01

西洋の遠近透視図法を加味して距離感を強調した「浮絵」の手法で描いた11枚の揃物。時間差のある複数の場面をひとつの画面に描き込むが、主たる場面を右あるいは左に寄せて遠景まで描き、大きな空間が創りだされている。どちらかというと浮絵による風景描写に主眼が置かれ、点景される人物は小さい。

物語のクライマックス十一段目を描く本図も異時同図の手法がとられている。塀と土坂で区切られた画面右方、広大な邸内のいたる所で戦闘が繰り広げられている。左方手前では、炭小屋から引きずり出された師直を義士たちが取り囲み、由良之助が判官形見の短刀を突き付けている。

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