D1.5 忠臣蔵見立役割
-
-
絵師:無款
出版:明治元年(1868)
判型:大判錦絵2枚続
所蔵:赤穂市教育委員会市史編さん室
作品番号:AkoCH-S0004-01~02雁木模様の枠取りの中に、『忠臣蔵』の主要な登場人物が代表的な登場場面の姿で描き込まれ、それぞれの役柄と場面でのセリフが書き添えられている。そのいくつかを紹介すると、義平はセリフは「天川屋義平は男でござる」、役柄は「世話事もけんたい(兼帯)」、判官は四段目で、セリフが「かくあらんとは兼てのかくご(覚悟)」、役柄は「立役兼る判官」、由良之助も四段目で、セリフが「ゐさい(委細)しやうち(承知)つかまつる」、役柄は「座かしら役由良之助」、勘平は三段目裏門で、セリフは「勘平のうでのほそねの料理あんばい喰て見ろ」、役柄は「実事勘平」、若狭之助は三段目で、セリフが「おのれ師直まつふたつ」、役柄は「大立者若狭之助」といった具合である。