C1.2.06 「(大星由良之助 中村歌右衛門)」

絵師:春好斎北洲
出版:文政13年(1830)
判型:大判錦絵
所蔵:赤穂義士会
作品番号:AkoGA-G0004

 北洲(ほくしゅう)がひいきにした3代目中村歌右衛門を無背景で描いている。文政13年(1830)3月角の芝居の『仮名手本忠臣蔵』に取材した作品。七段目一力茶屋の場面で、歌右衛門扮する大星由良之助が敵の目をあざむくためにめんない千鳥をして戯れる舞台姿を描いている。余白には、右に梅玉(ばいぎょく)(歌右衛門の俳名)の「夜さくらや衣もん乱すなともゑ紋」の俳句賛、左に()(どう)(7代目片岡()()()(もん)の俳名)の「大星にすかして読まんおほろ影」の俳句賛がそれぞれ書かれている。