C1.2.01.01 絵入根本『忠臣連理の鉢植』「浅艸の図」
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絵師:松好斎半兵衛
出版:享和3年(1803)
判型:木版墨摺版本
所蔵:立命館ARC
作品番号:arcBK02-0221-01絵入根本は、歌舞伎の台帳(脚本)を挿絵入りで刊行した上方独自の出版物で、登場人物は役者の似顔で描かれる。
『忠臣連理の鉢植』は、天明8年(1788)に『義臣伝読切講釈』の第三・四幕として初演され、後に独立して上演されるようになった。神崎与五郎がモデルの弥七と恋人お鷹(後にお蘭)が主役の物語である。この絵入根本は、享和3年(1803)刊の前年、大坂・中の芝居で上演された際の配役の似顔で描かれている。挿絵を描いた松好斎半兵衛は、流光斎如圭の弟子で、上方役者絵草創期の絵師。本書に描かれる主な役者は、弥七が3代目嵐三五郎、杢右衛門が2代目嵐吉三郎、お鷹が初代沢村国太郎である。
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