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2008年7月12日

植民地文化学会発表

本拠点のプロジェクトに関係するテーマで、下記の発表を行います。
 
・植民地文化学会研究発表会
日時:2008年7月12日(土)~13日(日)
場所:東京都江東区東大島文化センター 第1研究室
内容:「〈外地〉日本語文壇の形成と文学雑誌」楠井清文
 
詳細は植民地文化学会HP

2008年6月27日

資料調査

6月27日(金)、関大へ文献調査(楠井)。
・経過報告
プロジェクト「植民地期朝鮮で刊行された文芸雑誌DB」のメイン研究として、詩人・内野健児(1899~1944)の活動を調査中。内野は1921年から28年まで朝鮮の日本語詩壇で中心的な役割を果たし、『耕人』『朝』『亜細亜詩脈』『鋲』など、多くの詩雑誌を刊行し、現地文壇の組織化に努めた。紙面からは、他の文芸雑誌との交流から当時の文壇がうかがわれ、また朝鮮での文学活動をどのように位置づけようとしていたかが分かる。これまでは国会図書館蔵『朝』『亜細亜詩脈』・近代文学館蔵『耕人』・日文研蔵『朝鮮公論』・関大蔵『京城日報』1923・26年分を調査。内野の活動を補う文献が多く見つかった。GCOEの活動としては、『耕人』『朝』『亜細亜詩脈』など復刻版のない文献に関し、まず総目次作成から行う予定である。

2008年6月25日

研究会報告・張赫宙「岩本志願兵」

研究会報告第2回・張赫宙「岩本志願兵」
テクスト:張赫宙(発表名・野口稔)「岩本志願兵」
 初出『毎日新聞』1943・8・24~9・9、単行本『岩本志願兵』(興亜出版社 1944・1)
報告者:任時正氏  参加者:4名

今回の報告は、日本語で創作し活躍した朝鮮の作家・張赫宙の作品を取り上げた。
「岩本志願兵」は、1938年から実施された志願兵制を主題に、主人公の「私」と、志願兵訓練所でよりよき「日本人」になろうと努める「内地育ち」の少年・岩本との出会いを描いたものである。
報告者は、作中で度々述べられている同祖論について、作者の教育体験、特に恩師・大坂六村の影響による朝鮮古代史への関心の高さを指摘した。また「内鮮一体」や協和会のような当時の「皇民化」政策の実態について触れながら、その動向に沿うような形になってしまった40年代の張赫宙の活動を、いかに位置づけるかという困難を論じた。
討議では作中の「丸岡学院」のモデル、他の志願兵小説との比較、同祖論の背景、高麗神社と皇族の関係、朝鮮の土俗に対する作者の意識、等について質疑があった。

2008年6月25日

「外地」文学研究会(第2回)

次回研究会は、以下の予定です。
日時:6月25日(水)17:00~18:00
場所:アートリサーチセンター第2会議室
内容:張赫宙「岩本志願兵」
報告者:任時正氏(本学研究生)

2008年6月23日

学会出張

6月21日(土)、22日(日)日本文芸学会大会(広島女学院大学)へ出張(木村、楠井)。

2008年6月16日

日本国内のアジア関連資料所在調査

アジア歴史資料センターによる「日本国内所在の主要アジア歴史資料」報告書。リンク

2008年6月16日

資料調査

13日(金)、18日(水)日文研へ文献調査(楠井)。

2008年6月11日

資料調査

5月30日(金)仏教大、6月4日(水)関大へ文献調査(楠井)。

2008年5月28日

日本文学会大会発表

本学日本文学専攻の学会「立命館大学日本文学会」第52回大会で下記の発表を行います。
期日:6月8日(日)10:00~17:30
会場:立命館大学衣笠キャンパス 末川記念会館1F講義室(旧ホール)
 「外地」の読書空間と日本語文壇の形成
         ―朝鮮での日本語文学雑誌の刊行を中心に―  楠井清文
大会プログラムはこちら

2008年5月27日

GCOEセミナー発表報告

本発表では、最初に「外地」文学研究で資料の共有化がいかに必要であるか述べ、現在作成中の『京城日報』文芸記事DBの概要について説明した。『京城日報』は日本統治期の「朝鮮」における文化動向を知る上で重要な資料であり、個々の記事検索・閲覧システムを作ることには意義がある。今回発表したデモ版DBは、ファイルメーカーで作成した記事目録と、PDF形式の記事画面を組み合わせたものである。発表者は記事の多様性を示して、文献としての面白さを強調した。その上で、ある程度の蓄積がなされた後で、他の文学雑誌の総目録などと連携した総合的文献DBを作りたいという構想を述べた。
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