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2009年11月13日

「外地」文学研究会(第10回)

「外地」文学研究会を下記のように行いました。
○日時:11月13日(金)17:00-18:00
○場所:アート・リサーチセンター第二会議室
○内容:イ・ヨンスク『「ことば」という幻影』を読む―〈国語〉と〈言語的マイノリティ〉をめぐる考察
○テキスト:イ・ヨンスク『「ことば」という幻影』「第6章 「正音」の帝国」「第7章 国語学・言語学・国学」「第12章 手話言語と言語政策」
○報告者:岩根卓史
○参考文献
滝浦真人『山田孝雄―共同体の国学の夢』講談社、2009年
石川公彌子『〈弱さ〉と〈抵抗〉の近代国学』講談社選書メチエ、2009年
澁谷智子『コーダの世界―手話の文化と声の文化』医学書院、2009年
○参加者:4名
 
近代の日本語教育史や「国語」観念の検討は、「外地」日本語文学を読む際に避けて通れない問題である。
今回は報告者の関心に基づいて問題点をピックアップする形で、伊沢修二の言語教育観、江戸期の「国学」に対する明治期の「国語学」のスタンス、手話言語という「言語的マイノリティ」の考察を扱った章を取り上げた。
個人的には、言語/非言語の境界線を引くこと自体にともなう政治性という問題が強く意識された。

2009年11月 7日

日本近代文学会関西支部・2009年度秋季大会

本拠点と関係の深いテーマで、下記の学会が開催されました。
○日時:2009年11月7日(土) 午前11時~午後6時/11月8日(日) 午前10時~午後1時
○会場:関西大学 千里山キャンパス 以文館4階 セミナースペース
○内容:
【第1日目(11月7日)】
支部創設30周年記念・日韓共同開催特別企画
海を越えた文学(1)――日韓を軸として――
・特集趣旨説明  立命館大学・木村一信
・明成皇后・表象試論――三好徹「閔妃殺害」を中心として――  佛教大学・三谷憲正
(コメンテイター・金容安)
・安部公房の〈満州〉体験  威徳大学校・李貞熙
・朝鮮詠の俳域――朴魯植と村上杏史――  愛媛大学・中根隆行
(コメンテイター・崔在喆)
・日本留学時代の金史良に関する小考  水原大学校・許昊
・講演  どこにも根を張れない種がつけた蕾  小説家・玄月
 
また大会二日目にPD楠井が「内野健児と植民地期朝鮮の日本詩壇 ――「郷土色」の創出と内野の詩における自他表象――」というタイトルで発表しました。 
詳細は日本近代文学会関西支部・公式ブログ(http://kindaibungaku-kansai.at.webry.info/)をご参照ください。
 

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