2007年12月 4日

第1回 近世板木総合研究会

奈良大学に所蔵される近世版本の印刷に使った板木のデジタルアーカイブを行い、それを素材に総合的な板木に緘する研究会を立ち上げました。その第1回目として、GCOEセミナーの場を借りて、永井一彰先生に、これまでの先生の板木研究について概観していただきます。
近世期を中心とする印刷文化について興味のある人は、参加してください。

講演会「板木(はんぎ)は語る」
講師:永井 一彰 氏 (奈良大学文学部教授)
日時:2007年12月4日(火) 18:00~19:30(6限)
場所:【衣笠】立命館大学アート・リサーチセンター 多目的ルーム

【要旨】
 私はここ10年ほどの間に、近世期の京都で商業出版に使われて来た板木約7千枚を見る機会に恵まれました。それらを通覧して思ったのは、板木には版本からは拾うことの出来ない近世出版現場の生々しい情報が残されているということでした。
 丁の収め方、彫の深さ、板の厚さと幅、反り止めの形状、入木(いれき)の手法、再利用の問題等々、私が気付いたことを時間の許す限りお話してみたいと思います。

企画:日本文化研究班
   近世版木総合アーカイブプロジェクト

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