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京都観世流の能楽師がこれまで続けてきたチャリティ公演がコロナ禍の影響でオンラインでの配信により実施されることになりました。アート・リサーチセンターでは、 片山家能楽・京舞保存財団との協定を踏まえ、今回、 映像収録・編集・配信・ライブ配信をアート・リサーチセンター・スタジオメンバーが担当させていただくことになりました。
本日 9/25(金)19:00~ at ロームシアター よりYouTubeにてライブ配信◆番組名
「能楽チャリティ公演(動画配信)~祈りよとどけ 京都より~」能「大会」 片山九郎右衛門 ほか
祝言謡「四海波」 有志全員
能「羽衣」 浦田保浩 ほか
狂言「口真似」 茂山千五郎 ほか
https://www.youtube.com/channel/UCTW3eTiibxzBpGEWuawhl5g是非、チャンネル登録の上、御覧下さい。
また、お知り合いへの拡散もよろしくお願いします。
立命館大学アート・リサーチセンターでは、紀要「アート・リサーチ」第21号を 2021年3月中旬(予定)に刊行します。本紀要は、アート・リサーチセンターで展開する各研究プロジェクトの活動成果を広く公開する目的を持つとともに、芸術文化を専門とした学術雑誌として、例年多くの方にご投稿いただいております。
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アート・リサーチセンターは、1998年度設立以来、文化・芸術・情報科学に関する優れた研究拠点として、国の複数の補助金に採択され、2019年度には文部科学省「国際共同利用・共同研究拠点」として認定されるなど、研究を一層深化させています。また、文化芸術のデジタルアーカイブにおける先端的拠点としても、高く評価されています。
上記の内容に合致する研究成果を、奮ってご投稿いただきますよう心よりお待ちしています。室町時代から600年以上の歴史を持つ能楽は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている日本の伝統芸能です。役者をはじめ、台詞や音楽を担当する能楽師らによって演じられる洗練された舞台は、芸術的な面(おもて)や装束などによる演出も加わり、見る人をその独特の世界へと導いてくれます。
立命館大学アート・リサーチセンターは、能楽の保存とその魅力発信のため、これまで20年にわたり、観世流能楽の中心的存在である京都の片山家とともに、舞台の撮影および映像のデジタルアーカイブ化に取り組んできました。
能楽の魅力を発信する試みの一つとして、毎年片山家能楽・京舞保存財団が京都駅ビルで開催している薪能は、今年は新型コロナウィルス感染拡大防止のため、残念ながら中止となってしまいました。そこで、立命館大学文学研究科で文化情報学を専攻する大学院生らが中心となり、片山家能楽・京舞保存財団、JR西日本、ARCの協力のもと制作した能楽のPR映像が、2020年9月6日(日)までの期間限定で、JR京都駅および山科駅にて上映中です。
JR京都駅およびJR山科駅
2020年8月22日(土)~9月6日(日)(サウンド無し)
京都駅ビル 駅前広場(ホテルグランヴィア京都側)
2020年8月7日(金)~9月6日(日)(サウンドあり)
片山家能楽・京舞保存財団の詳細や公演情報などは、以下のURLをご覧ください。
公益財団法人 片山家能楽・京舞保存財団
http://www.arc.ritsumei.ac.jp/k-kanze/
YouTube公式チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCBuoGcS3O46XcaNjePQnfeA/videos
能楽堂 京都観世会館
日本で最大かつ最も重要な祭の1つであり、また京都の夏の風物詩でもある祇園祭は、1100年以上にわたり催行されてきましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により今年度は大幅な自粛となり、祭りの期間中、最も盛り上がる山鉾巡行をはじめとする多くの関連イベントが中止となりました。
このような状況ではありますが、祇園祭をより知っていただき体験する機会を提供すべく、立命館大学アート・リサーチセンター 国際共同利用・共同研究拠点「日本文化資源デジタル・アーカイブ国際共同研究拠点(ARC-iJAC)」は、文学部と共同で、 2020年7月1日〜7月31日の間、「祇園祭デジタルミュージアム -祇園祭の過去・現在・未来-」をウェブサイトで公開します。
祇園祭は、例年7月1ヶ月間にわたり京都で開催され、日本三大祭の一つとして国内外で広く知られています。 アート・リサーチセンター(ARC)は、日本文化に興味をお持ちの国内外各地の皆様が、バーチャル体験により祇園祭への理解をより深めていただけるよう、これまでのARCにおける祇園祭の研究成果を掲載したオンラインプラットフォームをご提供します。
ARCのウェブサイトでは、祇園祭の2Dおよび3Dマップや、祭のクライマックスである懸想品に飾られた華麗な山鉾による巡行をバーチャルでご覧いただくことができます。さらに、通常みることができない山の内側を、3次元で透視化して再現した内部モデルを、山鉾の一つである八幡山でご覧いただくこともできます。また、仮想空間による京都市指定文化財の京町家・長江家住宅の屏風祭も展示されています。
祇園祭などの伝統イベントをデジタルアーカイブ化し、様々な方々にアクセスして頂けるようにすることで、ARCは将来の世代にとっても意義のある日本の有形無形の文化・歴史遺産を調査、分析、記録や整理、保存の上、周知を広め有効に活用してまいります。
祇園祭デジタルミュージアムウェブサイト (2020年7月1日~)
https://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/vm/gionfestivalDM/
イベントスケジュール
2020年7月1日(水)祇園祭デジタルミュージアム2020公開(発売後も随時追加予定)
2020年7月19日(日)、長江家住宅にて2020年Webイベントを開催します(詳細は後日HPにてお知らせします)
東京国立博物館で開催中の特別展「きもの KIMONO」が、7月19日(日)放送のNHK Eテレ「日曜美術館 アートシーン」で特集されました。番組は7月26日(日)午前9:59まで、下記URLから視聴することができます(視聴にはNHKプラスIDが必要です)。
https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2020071918591
番組では、17世紀初め頃に流行していた着物の柄が見て取れる絵画として、ARCから前期展示(~7月26日まで)に出品している「かるた遊び図」が紹介されました。また、特集最後の部分では、ARC客員協力研究員・髙須奈都子氏のコレクションで構成された華やかなトルソーのランウェイを背景にはっきりと見ることができます。
また、7月20日(月)18:00から「ニコニコ生放送」で放送予定の「ニコニコ美術館」では、東京国立博物館工芸室長の小山氏による解説を聞きながら展示を巡る生中継が行われます。番組は以下のURLから視聴することができます(視聴にはniconico ユーザ登録が必要です)。
https://live2.nicovideo.jp/watch/lv327020400
「かるた遊び図」が見られるのは7月26日(日)までです。事前予約と新型コロナウィルス対策をされたうえで、この連休にお出かけになってはいかがでしょうか。
特別展「きもの KIMONO」ウェブサイト
https://kimonoten2020.exhibit.jp/index.html
特別展「きもの KIMONO」ニュース
WEB公開イベント 座談会
「デジタル人文学による地域のデジタル・アーカイブの有効性や可能性」
企画:立命館大学アート・リサーチセンター【祇園祭デジタル・ミュージアム2020実行委員会】
日時:2020年7月19日(日)15:00~16:30 @ YouTube Live (長江家住宅より配信) >> youtu.be/-L_I4MBuf_o
スケジュール(予定)
15:00 挨拶 矢野桂司(立命館大学文学部・教授)
15:05 第1部 祇園祭デジタル・ミュージアム2020の紹介とコンテンツ解説
佐藤弘隆(立命館大学文学部・特任助教)、京都学フィールドワークⅣ受講生
15:45 第2部 意見交換会 (司会:矢野桂司)
パネリスト
辻建次氏 (公益財団法人祇園祭船鉾保存会・理事長)
後藤正雄氏 (公益財団法人八幡山保存会・前理事長)
髙木良枝氏 (長江家住宅・学芸員)
佐藤弘隆
16:15 質疑応答
16:30 閉会
ARCが協力する展覧会、特別展「きもの KIMONO」が東京国立博物館で開催中です。
鎌倉時代から現代までのきものを通史的に総覧する、かつてない規模のきもの展である本展に、ARCから藤井永観文庫「かるた遊び図」を前期展示(6月30日~7月26日)に出品しています。この機会にぜひ本物をご覧になってはいかがでしょうか。(「かるた遊び図」データベース https://www.dh-jac.net/db1/resource/eik3-1-04/eikan/)
また、本展には、ARC客員協力研究員の髙須奈都子氏が図録執筆をはじめ、大正・明治時代のコーディネートや海外コレクターの銘仙マネキン着装展示、展示品貸し出しなどで関わられています。装着展示では着物のデザインそのものだけでなく、半衿や帯、帯留等の小物とコーディネートされた展示が楽しめ、その装いはまさに芸術作品です。
なお、本展は新型コロナウイルスの感染予防・拡散防止のため、オンランによる事前予約が必要です。
特別展「きもの KIMONO」
6月30日(火)〜8月23日(日) 午前9:30〜午後6時(定休日:8月10日を除く毎週月曜日、8月11日)
(前期展示:6月30日〜7月26日/後期展示:7月28日〜8月23日)
会場:東京国立博物館 平成館 〔上野公園〕 東京都台東区上野公園13-9
観覧料金(税込):一般1,700円、大学生1,200円、高校生900円
※入場無料の方や鑑賞券をお持ちの方を含め、全てのお客様はオンラインによる事前予約が必要です。
https://kimonoten2020.exhibit.jp/index.html
【主催】 東京国立博物館、朝日新聞社、テレビ朝日、文化庁、日本芸術文化振興会
【協賛】 タカラレーベン、竹中工務店、凸版印刷、トヨタ自動車
【協力】 神戸ファッション美術館
(写真提供:高須 奈都子)
立命館大学アート・リサーチセンター 文部科学省 国際共同利用・共同研究拠点「日本文化資源デジタル・アーカイブ国際研究拠点(ARC-iJAC)」は、2020年6月27日(土)、28日(日)に、2020年度アート・ドキュメンテーション学会年次大会を共催します。初日のシンポジウムでは、本拠点のめざす「ARCリサーチ・スペース」に関する講演もありますので、奮ってご参加ください。
■日時:
2020年6月27日(土)、28日(日)
6月27日 13:00~17:00(12:00受付開始)
6月28日 13:30~16:05(研究発表12:30受付開始)■参加方法:
オンライン開催となります。
オンライン開催の詳細や参加方法については、後日お知らせします。■参加費・資料代:
JADS会員・非会員とも無料(両日とも)
※ 予稿集PDFを事前にWeb配布します。■参加申込:
申し込みフォーム(https://forms.gle/uDVHoecvArnV3BpJ7)からお申し込みください。
定員200名 ※2020年6月22日(月)締切共催:立命館大学アート・リサーチセンター 文部科学省国際共同利用・共同研究拠点「日本文化資源デジタル・アーカイブ国際共同研究拠点」(ARC-iJAC)、アート・ドキュメンテーション学会(JADS)
後援:記録管理学会、情報処理学会人文科学とコンピュータ研究会、
情報知識学会、人文系データベース協議会、全国大学史資料協議会、
全国美術館会議、全国歴史資料保存利用機関連絡協議会、
日本アーカイブズ学会、日本デジタル・ヒューマニティーズ学会、
日本ミュージアム・マネージメント学会<大会プログラム概要>
【第1日】シンポジウム及び野上紘子記念アート・ドキュメンテーション学会賞・推進賞講評および受賞者紹介
2020年6月27日(土)□シンポジウム 13:00~16:40
テーマ:芸術文化資源デジタル・アーカイブの国際的共同利用
――オンライン環境での知的生産システムとそのツール
概要:これまで、デジタル・アーカイブの役割は、主にレファレンス情報に重きが置かれていた。しかし、研究者や学芸員・司書らが、日常の知的生産活動をオンライン上のデジタル環境の中で展開する場合、単にデータベースによって情報が「閲覧」できるだけでなく、資源相互の「関係性」を効果的にアーカイブし、それを「編集」することで新たな知見を生産していく、これまでとはワンランク上のオンライン環境を用意していく必要がある。またそれは、パーソナルな知的活動であるが、これらがすべてオンライン上で行われることで、再アーカイブが可能となり、情報の循環を作ることができるのである。今回、アート・ドキュメンテーション学会と立命館大学アート・リサーチセンター 文部科学省 国際共同利用・共同研究拠点「日本文化資源デジタル・アーカイブ国際共同研究拠点」(ARC-iJAC)との共催にあたり、こうした次世代のオンライン研究環境を目指す活動を紹介するとともに、オンライン上での知的情報循環をどのように構築するかを議論してみたい。
開会挨拶 13:00~13:10
細井浩一 (立命館大学アート・リサーチセンター・センター長)趣旨説明 13:10~13:30
赤間亮 (アート・ドキュメンテーション学会・会長)[講演1] 13:30~14:00
丸川雄三 (国立民族学博物館)[講演2] 14:00~14:30
内田剛史 (早稲田システム開発株式会社)[講演3] 14:30~15:00
津田光弘 (立命館大学アート・リサーチセンター)
休憩(15分)パネル討議 15:15~16:00
休憩(10分)
参加者全体討議 16:10~16:40
□ 野上紘子記念アート・ドキュメンテーション学会賞・推進賞授賞式 16:45~17:00
【第2日】公募研究会
2020年6月28日(日)
□研究発表会 13:30~16:05
[発表1]13:30~14:05
筒井弥生(一橋大学大学院言語社会研究科 非常勤講師)
「犬丸秀雄と文化財保護」[発表2]14:05~14:40
鬼頭孝佳(名古屋大学文学研究科博士後期課程)
西田喜一(名古屋大学教育発達科学研究科博士後期課程)
渡地宏文(MLA研究所会員)
「アウトリーチを視野に入れた展示空間のアーカイブ試論」休憩(10分)
[発表3]14:50~15:25
高科真紀(学習院大学大学院)、阿久津美紀(目白大学)
「写真メディアを軸とした沖縄祭祀アーカイブズ
――写真家・比嘉康雄資料の目録記述と権利処理」[発表4]15:25~16:00
丸川雄三(国立民族学博物館 人類基礎理論研究部)
「文化財デジタルアーカイブズの持続可能な発信環境の研究
――文化遺産オンライン試験公開版の負荷分散システムを例に」閉会挨拶 16:00~16:05
阿児雄之(アート・ドキュメンテーション学会 幹事長補佐)お問い合わせ:
アート・ドキュメンテーション学会 2020年度年次大会実行委員会
jads_conf2020■googlegroups.com(■を@に変えてお送りください)2020年2月25日、立命館大学とカルフォルニア大学バークレー校(以下、UCバークレー)は研究協力協定を締結しました。
立命館大学アート・リサーチセンター(以下、ARC)では赤間亮教授(文学部)の研究チームが十数年に渡って、UCバークレーでデジタル・アーカイビングを中心とした研究協力を進めてきました。本協定は、この研究協力を恒常的な研究連携として展開することを目的として締結されました。
ARCは、全国の私立大学の中で唯一の拠点として文部科学省の「国際共同利用・共同研究拠点」に昨年、認定されました。世界トップレベルの研究大学であるUCバークレーとの研究協力協定締結を受けて、今後ますます国際的な研究活動を展開することが見込まれています。また、研究分野を問わない包括研究協力協定であるため、本学の他の研究分野での国際的な連携や共同研究の推進も期待されます。
UCバークレーで行われた締結協定記念イベントでは、松原洋子副総長が協定締結を記念した講演を行い、本学とその研究概要を紹介しました。続いて、ARCセンター長の細井浩一教授(映像学部)、副センター長の赤間亮教授、矢野桂司教授(文学部)、鈴木桂子教授(衣笠総合研究機構)がARCと国際共同利用・共同研究拠点の活動紹介を行いました。UCバークレーからは東アジア言語・文化学部長、日本学研究所所長、東アジア研究所長を始めとする関係者が出席し、本学関係者と交流を深めました。
また、本学関係者はUCバークレー副総長のLisa Aluarez-Cohen教授を表敬訪問し、研究協力協定締結と今後の両大学の協力関係について協議しました。
本学は、今後も国際共同研究を積極的に展開し、その成果を広く社会に還元し、社会に貢献する「グローバル研究大学」を目指してまいります。
■写真:講演とFunction Dinner(晩餐会)の様子、UCバークレー副総長との会談の様子
UCバークレー(英語)